長年の生活習慣から不便・不自由を感じていないか気づいていない
30歳を頂点として加齢により心身のさまざまな機能が徐々に低下し始めます。病気やけがによる急激な変化を経験されていない高齢者は 、いつの間にかご自身の老化が進んでいることになかなか気付かないものです。そのために、ご家族や第三者が危険だと感じても、ご本人にとって は何でもない事のように思えるのです。
この状態になれば、しっかりとした予防ケアが必要となります。ご本人様が気づくのが、事故が起こってからでは遅いのです。早い段階で 地域包括支援センターや、ご担当のケアマネジャーのような専門相談員にご相談されることをお勧めします。
同居している家族に対して遠慮があり、あきらめている
近年問題になっている老老介護ばかりではなく、近年では核家族化が進み、その他のご家族様にとってもご自宅での介護は大きな負担とな ってきています。ご本人も、世話をかけていることに負担を感じ、多少の不便に対しては我慢してしますことがあります。
しかしこうした無理が、事故やトラブルの原因になることも多いのです。
ご本人様とご家族様にとって介護がお互いに肉体的、精神的に負担や難しいと感じるようになれば、早期に施設への入居をご検討されたほ うが良いでしょう。
家庭内事故
高齢者の家庭内事故による死亡は、交通事故で亡くなった65歳以上の高齢者の3倍以上の数になります。特に一人住まいの高齢者にとって、小さな事故が大きな結果となってしまうことがよくあります。目が見えにくくなった方にとっては、たった5mm程の段差にもつまづいて転倒してしまいます。
なかでも浴槽での溺死は死因の38.5%を占め、また滑りやすく転倒の危険も非常に多い場所といえます。
施設にご入居されることによって、これらの事故やトラブルが軽減され、素早い対応措置を受けることで大事に至らなくなることは、ご本人様はもとよりご家族様にとっても精神的負担の軽減に大きく作用します。
高齢者に多い疾患
1.脳血管疾患(障害)
2.認知症
3.高齢による衰弱
4.関節疾患
5.転倒
6.骨折
以上の原因が要介護状態になる順位です。
これらの疾患は静かに進行し発病します。自治体の特定健康診査やその他の検診を受けて早期に発見し、そして未病対策をとることが重要です。
入居時必要書類
施設によっての違いはありますが、以下の書類を入居審査のために求められる場合があります。
本人
1.健康診断書、医療情報提供書
2.後期高齢者医療保険証
3.介護保険証
4.入居者収入証明書
5.入居者住民票
連帯保証人
1.本人確認資料
2.収入証明書
3.住民票
4.印鑑証明書